- 今回の映画を見るにあたり、期待や希望などというものは、なーーーんも持たずに劇場に向かいました。いつもは少なからず「コ蘭らぶーなシーンはあるかしら〜♪」とか「予告で見たあのシーンはどういうことなのかしら〜♪」とかあるんですけど、今回は不思議なほどそれがありませんでした。
それはおそらく、予告が「新蘭メイン」であったからでしょう(笑)「瞳の中の暗殺者」公開前、萌えと期待のあまりに高血圧な毎日を送っていた人と同一人物とは思えないほどの冷静ぶりでありました(爆)
「あ〜〜生新一、本当に出るっぽいね〜。んで、蘭ちゃんと会うのね〜」ぐらいにしか思ってなくて、それに対しての期待と名の付くものは欠片もありませんでした(爆)
その他の要素への期待感も何故かなく、多分一般人と同じような感覚なんだろうな、と自分で思いつつまずは第一回。新蘭な方々の間では、何かと不満な声が出ていたのは知ってはいましたが、初見後の感想は「おもしろかったー♪」でした。それなりに満足でしたよ、ええ。
第1作から第4作…辛うじて第5作も、ですかね。ものすごく印象に残るシーンとかセリフとかがあるんですけど、第6作でそれがなくなり、実は今回も初見後はなかったんですよね。第5作(天国へのカウントダウン)も実は初見後ではありませんでした。当時は、そのことがすっごく不満で「面白かったけど強く印象に残るものがなくて、なんだかそれが悔しい」という感想を自分で述べております。今回も同様だったんですが、すでに2年それを経験しているためか、一昨年のように不満を抱くことはありませんでした。
今回のお話は、平和メインということで、平次と和葉がよく動いてましたね。行動面も心理面も。
和葉ちゃんの平次に対する複雑な想い。「嫉妬しすぎないようにした」とパンフにコメントがありましたけど、ホントにそうでしたね〜。行き過ぎるとただ嫉妬深い女になってしまうところを、そうならないようにうまく描いてありました。平次がずっと想っている初恋の人。気になるけど聞けずにここまで来てしまって、でも平次にとってはすごく大切な思い出だから踏みにじることもできない。だから笑って見送ってしまう……それでもやっぱり、何とか平次の役に立ちたくて〜〜という、まさに女心ですねー。
平次の方は、相変わらずそういう和葉ちゃんの想いに気付いているのかどうか……って感じではありますが、クライマックスで「オレの言うことを聞け」という、命令口調でありながら真に相手を想うことが窺えるシーンがなんとも。ラストで初恋の人の正体に気付いた時の表情の変化もいいですよね。流石青山原画(笑) 平次は普段、口や行動に出さずとも、本心ではやはり和葉ちゃんのことを大切に想っていて、要所要所をしっかり押さえてくるところが良いです。
はてさて。このように平和の動きがしっかり描かれていた「平和映画」であったがために、コナンが新一に戻る〜〜!というところが……正直、描かれ足りない感はありました。
予告は史上最大に嘘予告でしたし……。
寺は燃え盛ってないしコナンは屋根に乗ってもないし竹やぶなんかどこにも出てこないし(爆)
「翁の面」がキーワードとして挙げられて重要なのかと思いきやそうでもないし水晶玉の形は違うし(爆)
「コナンが新一に戻って蘭と会う」ということを大きく押しておきながら、本編ではあんなん〜〜?みたいな。
コナンが新一に戻る、ということは「名探偵コナン」における最終目標であります。それほど重要な課題をこんなにアッサリとやられてしまったことに、正直驚きました。本来ならば、このネタだけで映画1本作れるはずなんですから。
だから、最初見た時は、こんな使い方してもったいないなぁ……と思ったんですが(今もちょっとは思ってますが)、2回、3回と見ていくうちに、これくらいでよかったのかな……という気もしてきました。
それだけ大きなネタであるからこそ、映画ではさらっと流すくらいにしておいた方が良かったのかもしれない。本当に大掛かりなことをして元に戻るのは、原作に取っといてもらった方がいいのかも、と。
でもね……思わずにはいられなかったことが。
新一、何のために出てきたん?(笑)
倒れた平次の代わり、ってことではあったけど、平次も言うてた通り「めっちゃ弱ぅて逃げよった」(笑)
新一、ヘタレすぎ!!
まるで、それを示すためだけに現れたような……コナンの時の方が、よっぽど強くて頼りになるよ(笑)
そして、蘭ちゃんに麻酔銃撃ったのにも、ものすごく驚いた!しかも正面から!
青山先生は蘭ちゃんに麻酔銃撃たない、というのがずっと頭の中にあったので、これには驚きました。えー、なんでーー!!みたいな。
でも、後から聞いた話では、あそこで麻酔銃使うのは、青山先生の案だったそうで……それから、山崎和佳奈さんが「一度撃たれてみたい」というコメントをされてたということだそうで。
それを聞いてからは「あ、じゃあ、ま、いっか」とアッサリ承諾(笑)
それから、ヘタレ新一のことに関しては「王様お休み処」のしょーこさんの感想を読み、その素晴らしい見解にたいへん感銘を受けましたので、もうヘタレだとは思わなくなりました(笑)
いや、ホントに……健気に見えて仕方なくなりましたよ〜〜。
でも、ここでイッコだけ不満。
予告で「工藤新一、探偵さ」のシーンを出してしまったがために、和葉ちゃんを助けに来たのが平次に変装した新一だ、ってのがバレバレ〜(涙) あう〜〜ネタバレ予告はやめてください!(><)
あそこは平次が来たんだ!と見せかけといて、でもそうではない、というヒント(エセ関西弁)だけがまず出てて……最初は騙されるけど見てるうちにアレ?となり、帽子が取れた時点であーー!、となるように、ちゃんと構成・演出がなされてるというのに……。
何で自ら、それを無駄にするようなことするかなあ!!ああ〜〜ここでちゃんと騙されたかったワ!!!
予告の新一(帽子取ったヤツ)を見た時、なんだかバッタもんくさい新一やな〜〜と思ってたんですが、本編ではしっかり青山原画になってましたね〜♪ でも、EDのラストの同シーンの新一は予告のバッタもんなんだよな……(笑) EDも青山原画にして欲しかった。間に合わなかったのかしら……。
事件自体はね、映画にしてはショボかったですよね……(辛)
「義経になりたかったんや!」ってアンタ……。
「私欲やない!」って、あんだけ人殺しといて……私欲だった方がよっぽど動機として理解できるよ。おっちゃんのお約束間違い推理の動機の方が、断然説得力あるし。
私的には、住職が犯人だったらよかった!(爆)
闊達な老人。剣道と弓道の達人で、バイクにも乗って身軽。カッコイイ〜〜!!(爆)
ご本尊の薬師如来像が盗まれたのに、警察に届けないってとこがアヤシイ(笑)
住職は、今回のゲストキャラの中で、いちばん美味しいキャラだったと思います。ご本尊が盗まれたのに呑気に構えてる大らかさ(?)といい、平次とコナンのことも見抜いていることといい。ラスト、平次の帽子を被って高笑いしながら歩いて行く姿には、思わず笑みが漏れてしまいました。
それに対して、おじゃる警部。
初めに佐藤刑事が「通称、おじゃる警部」と説明してるのに、劇中では平次が1回だけ使うだけ(多分)。他はちゃんと皆「綾小路警部」と言うてます。「見てるみんなにわかりやすぅ」覚えてもらうための説明だったらしい。
キツめのキャラとして登場させたのかもしれんが、見た目の割に中身はフツー(笑)
シマリスは可愛かったけど、あんなに可愛がってるのに名前ないの……?
私的に気に入ったのは、弁慶石のところで平次とコナンに会い、釘を刺した時。
「よろしおすな」の所作がカマっぽくてツボでした(笑)
白鳥警部が
「だいたい、アイツはわたしのライバルなんて言われてますが
シマリスをいつも連れて歩いてるような奴と一緒に……」
と言いかけたところで遮られてしまうんですけど、その続き、何て言おうとしてたのか気になるー!(笑)
今回の映画を見て思ったのは……
「平ちゃんは和服が似合う」(笑)
いやもーー、すっげーー格好良かったですよ……v
「平和映画」なんだけど「平次映画」ですよね、今回(笑)
バイクも真剣勝負も平次ならでは、だし。
町中でオフロードのバイクを見る度、映画思い出すんですよ(笑)
クライマックスの「和服で真剣勝負」は迫力あってドキドキしましたね〜〜。
「妖刀村正」が予備の刀だということにもかなり驚きなんですが(爆)
峰打ちで胴を取るのがもう〜〜格好良くてv ホント、サムライですよv
ここで、わかる方だけわかるネタでスミマセン。
「妖刀村正」と言えばやっぱり「Wizardry」(笑)
平次は「G-sam」ですわな!善のサムライ(笑)
和風と言えば、今回はパンフも右開きの縦書きで、ビックリでした。
手に持った時に、いつもはポスター絵(表紙)が左に来るはずなのに右だったので「アレ?もしかして」と思ったらやっぱり縦書き。中も開くページがあったりして、凝ってましたね〜。
パンフを読んだら、色遣いにかなり気をつかったそうで、確かに、見てるだけで京都の雰囲気が体感できていたと思います。
実はワタクシは、奈良出身で大阪在住なのに、京都にはあまり行ったことがありません。
当然ながら、観光もしたことがありません。
それ故か、京都に対する印象って、あまり良くないんですよ。
でも、今回は映画のおかげで、それがかなり覆されました。
「観光案内にならないように気をつけた」ということで、それがとても良かったんだと思います。
確かに、京都駅や清水寺など、超有名所(駅は違うかも(笑))もいくつか出てましたが、あまり有名でない(らしい)スポットもたくさんあって、それより何より背景の町並みと色遣いのお陰で「京都」というところが今まで自分が思っていたものよりも、より身近なものだという印象を受けることができたみたいです。
今まで「京都に行きたい」と思ったことがなかったんですけど、今回初めてちゃんと観光しに行ってみたいな〜、と思いました。
冒頭が今までよりも短く、OPも短めにされてましたね。
正直、ワタクシはあのハデでセンスイマイチなCGOPが好きではなかったので、今回のはシンプルで印象良かったです(笑) でも、あの翁の面は………そんなに重要事項とちゃうかったやん!(再度ツッコミ)
それから驚いたのが、7作目にしてやっとOPが作り直された!!!
これは私的に大事件でした(笑) だっていっつも「あ〜〜今年も使い回しや〜〜」と思ってましたから(笑)
フラッシュ浴びて振り返る新一も、メガネかけてフラつくコナンも、蘭ちゃんと手をつないで探偵事務所に行くとこも、みーんなおにゅーv
探偵グッズの説明も省略されて、だるだるにならなくてよかったです(笑) あそこってかなり時間食ってタイムロスだと思ってたし。テレビで映画が放映される際、あそこがカットされてないのがいつも不思議でしたから。
それに、探偵グッズの説明……劇中で使われるグッズしか説明しないから、話の中でグッズ使う直前にわかっちゃうんだよね……あー、ここでアレ使うのか〜って(笑) ある意味ネタバレだったので、省いて良かったですな(笑)
今となっては、コナンもかなり有名な作品になってますから、変声機とか麻酔銃くらいなら、結構認知度高そうですしね……でも、腹からボール出るベルトはまだ知らない人多そう(笑) クライマックスで不思議に思った人はたくさんいるんじゃないでしょーか(笑)
今回、初見後はいろいろ思うことがありまして……
・なにかにつけて唐突な感じがした
・探偵団、いらんやん
・新蘭も、いらんのちゃう?
・だったら哀ちゃんもいらんがな
とかまあ、思ってたんですが……。
唐突だと感じたのは、コナンが平次と会うのとか(シーン自体は好きですが)、清水寺で和葉ちゃんが「平次が〜」と話し出すところとか、まあ色々あるんですが、前フリやフォローがないなー、と思ったんですよ。
平和メインの話であるため、新蘭もなくてよかったんじゃ……ってのもまあ思ったんですが、見る回数が増えていくと、唐突だと思ったのも気にならなくなったし、新蘭のシーンも無駄だとは思わなくなりました。ま、新蘭についてはしょーこさんの感想を拝見したのがとっても大きいんですけどね(笑)
去年の映画は2回観てもういいや〜〜と思い、今回の映画も観る前はそんなに何回も観るつもりはなかったんですが、意外にも結構ハマったようで、何度でも観たいと思うようになりました(笑)
特にここが観たいーー!!と強く思うシーンはないんですけど、妙に引きつけられるんですよねー。作品自体の雰囲気がそう思わせるのかもしれないけど……何だかわからないけど、とにかく奇妙に引力を感じます。
初見後は特にそう思わなかったけど、後々に印象に残ったな〜〜と思ったセリフ。
「どうせ会われへんのや。知らん方がええ…」
平ちゃんの格好良さもさることながら、切ないです。このセリフ。
正体を知りつつコナンと付き合っていて、蘭ちゃんのことも良く見てる平次だからこそ、心情が篭もってますよね〜。
新一は平次の服をパクって来たらしいので(笑)、平次との間でこうすることは打ち合わせとかしてないんですよね。それなのに、平次はちゃんとわかってて和葉ちゃんに口止めしてるんです。寺で一悶着が終わった後で、蘭ちゃんが新一のことを聞こうとして思いとどまった時の、三者のそれぞれの表情も痛いものがありますね。
ちなみに、上記のセリフ。台本をいただきましたので確認してみましたところ、モノローグになってました。わぁ……気付かなかった。フツーに平次がしゃべってると思ってました、ワタクシ。だから、和葉ちゃんにも聞こえてるもんだと思ってたんですが、違うようですね……。
でも、何もかもが台本通りというわけではないんで、ホントにしゃべってるのかも。あああ!また確認しに行きたくなったーー!!(笑)
恒例になった声優体験の子供のセリフも、前はそのためのシーンがわざわざ作られていましたが、今回は分散して自然なシーンになっており、わざとらしくなくて良いカンジでしたv
ED「Time after time 〜花舞う街で〜」はいつもと違い、公開前のリリースで、最初は宣伝のためかしら……などと思っていたのですが、春の歌だったから時期に合わせてのリリースだったんですね……。そりゃ、いつもみたいに6月リリースではちょっと時季外れですわな。もちろん、宣伝という意味もあったでしょうけど。
公開前にCDを購入し、聴いてみた時点では特に何も思わなかったんですが、アラ不思議。
映画を見て、ED見たら、途端にCDが聴きたくてたまらなくなりました(笑)
それほど、あの映画に合ってたってことなんでしょうね〜〜。映画観賞後はもう聴きまくりで、久々にお気に入りのコナンソングになりました。あー、早めのリリースでよかった(笑)
最近のアニメのOP&EDって、イマイチ心に響くものがなかったんで、私的に久々のヒットでした。
あーあ。思いつくままにとりとめもなく書いていったら、ホントにいつまでもとりとめなく書いてしまいますなぁ……とりあえず、だいたい言いたいことは書けたと思うので、一旦これにて。
こっそり加筆しそうではありますが(笑)
次は「お笑いツッコミ編」でお会いしましょう(まだあるんかい)
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